文化

外資系でよくある3つのドレスコード(服装)

投稿日:2017年3月29日 更新日:

外資の服装はカジュアル?オフィスの風景

こんにちは、外資元人事の豊(ゆたか)です。

外資系IT企業で求められるドレスコード、普段はどんな服装で仕事をしているのか?

外資は日系企業よりカジュアルなイメージを持っている人は多いと思います。特にIT企業はそうですよね。これは主に日本でメディアが取り上げる企業がアメリカ西海岸のカリフォルニア州のシリコンバレーにある企業が多い事も影響していると思います。

シリコンバレーに行った事がある人は分かると思いますが、広々とした乾燥した土地に大手のIT企業の巨大オフィスがあり、会社というよりはまるで大学のキャンパスの様な雰囲気です。ごみごみとオフィスや住宅が密集しているのではなく、全体的なスペースにゆとりがあるのでカリフォルニアの青い空と相まって開放的な気分になります。

また近隣のサンフランシスコを筆頭にカリフォルニアは60年代〜70年代にかけてヒッピームーブメントの中心地でした。既成の価値観や文化を否定し、新しい音楽やライフスタイルを生み出してきました。

自由を求め反体制的な考え方を持つ人達や世界中から集まる移民も多く、多種多様な生き方や思想を受け入れる土壌があります。その事が今までなかったテクノロジーやサービスを開発し世の中に提供する革新的なIT企業が多く生まれてきた背景にあると思います。

そういった文化的な背景や比較的温暖な気候がカルフォルニアにあるIT企業の社員の服装にも現れています。アメリカ本社の社員の服装はカジュアルな人が多く、周りの人間を見渡しても学生時代と変わらない雰囲気だったります。

では日本支社も同じなのでしょうか?

外資系IT企業の日本支社のドレスコードはアメリカと少し違います。殆どのオフィスは東京のビジネス街のど真ん中にある事が多く、さすがにハーフパンツにTシャツの社員が多数を占めている企業は少ないです。

それでも一般的な日本の企業と比べた場合はだいぶカジュアルな印象です。

IT企業といってもSNSやインターネットサービス等の、主に個人ユーザーをターゲットにしてスタートした会社と、企業向けのソフトウェアやサービスを提供している会社では会社の体質も文化も異なりドレスコードも違います。

また同じ企業でも主に社内で業務を行う部署と営業部門では同じ会社とは思えない程、服装が違ったりします。

主なドレスコードを3つに分けると次のような感じです。

  • スーツ
  • ビジネスカジュアル
  • カジュアル

スーツ

スーツを全社共通のドレスコードとしている外資のIT企業は少ないと思いますが、B to Bの企業でスーツ着用者が多いです。特に営業やコンサルタント、プリセールス等のお客さんを直接訪問する機会が多いポジションの社員はスーツを来ている人が殆どだと思います。

ただ、顧客訪問が無い日はリラックスした服装で出社し仕事をしています。スーツの着用率の高さは会社の堅さを見る1つの指標とする人もいますね。

ビジネスカジュアル

外資IT業界で一番多く取り入れられているドレスコードがビジネスカジュアルだと思います。スーツは着なくてもいいけど完全なカジュアルな服装は駄目ですよというものです。

パンツにジャケットスタイルや、夏場であればTシャツはNGだけどポロシャツはOKという具合です。私が以前働いていた会社の1つもこれでした。

実際働くと結構曖昧なドレスコードでTシャツを来ている人もいれば、顧客と会わない仕事でも毎日スーツを来てきている人もいました。

カジュアル

このドレスコードは基本的にはどんな服装でも自分の好きなものを着用してOKですというものです。私が以前働いていた会社の1つが正にこのポリシーで、社員の服装は本当に自由で髪型も長髪から派手な色に染めた人まで色々いました。

唯一NGだったのが社外の人と会う時はハーフパンツとサンダル履きはしないでねというぐらいで、後は何を着ようが問題にはなりませんでした。中には毎日違う服を選ぶのが面倒という理由でビジネスカジュアルっぽい服装の人も結構いました。

 

会社の大きさと西海岸と東海岸に見る企業文化の差

企業規模が大きくなればなるほど、上記のドレスコードでスーツを着用している人の傾向が大きくなると思います。特に企業向けのソフトウェアやハードウェアを販売している場合。

またシリコンバレーを中心とする西海岸のIT企業とアメリカの東海岸の企業では文化も異なる為、社員の雰囲気も全然違います。東海岸の企業はよりかっちりとした服装をしている社員が多く、一見してエリートっぽい感じを醸し出しています。

金融の中心であるニューヨークや、政治の中心のワシントンD.C.等が東海岸にはある為、古くからのエスタブリッシュメントが多い事も関係しているのだと思います。

面接に行くのがバレる

最後にドレスコード絡みの外資でよくある笑い話の1つに、転職活動をしていて面接に行く人がすぐバレルというのがあります。

ビジネスカジュアルやカジュアルのドレスコードの会社では普段はスーツを着ない社員が、ある日突然スーツで出社した時は皆口には出しませんが内心では、あの人は今日は面接に行くんだなと考えている人が多いです。

さすがに他の会社の面接にカジュアルな格好で行くわけにはいかないですよね。只、外資では転職が悪い事とは捉えられていないので仮にスーツで面接に行くんだろうなと思っても、陰口を言われたり咎められたりする事はありません。

そうして予想通り一月後に退職のアナウンスがある人もいれば、そのまま会社に残る人もいて普段通りの日常が過ぎていきます。

以上、外資系でよくある3つのドレスコード(服装)でした。

 

 

 

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