外資系の面接を通過する為におさえておきたい4つのポイント
こんにちは、外資元人事の豊(ゆたか)です。
転職活動を成功させる為に面接対策を実施している人も多いと思います。面接というとつい身構えてしまいがちですが、採用担当のリクルーターやHiring Managerが見ているポイントは実はそんなに難しいものではありません。基本は自分自身の経験とスキルを相手に分かりやすく説明し、理解してもらう事です。
応募ポジションに関わらず実際に面接官が評価する基本的なポイントを4つ説明します。簡単な事ですが実際に数多くの候補者と接するとこの基本が出来ていない人が多い為、まず選考の初期段階を通過するにはこのポイントをしっかりとおさえる事が大事になってきます。
1.自分の勤務先、部門、役割の説明を簡潔に分かりやすく出来るか
こんな事は当たり前の事と思われるかもしれませんが、実際に限られた時間の中で初対面の相手に分かりやすく説明出来る人は想像以上に少ないです。説明をする姿勢すらない人もいます。面接を担当するリクルーターやHiring Managerは世の中にある全ての会社の事業内容を把握しているわけではないので、大手の有名企業以外に勤務している場合はまずは会社の事業内容を簡潔に説明すると面接官は助かります。
その上で所属している部門と自分の職務の責任範囲を説明しましょう。初めて会う人に分かりやすく自分の仕事を説明出来ないと判断されたら採用される可能性は低くなります。仮に入社しても社内外の人間に上手に製品やプロジェクトの説明をし理解を得る事が出来る能力がないと評価されてしまう為です。
面接の前に簡単なプレゼンテーションをするつもりで、自分の現在の会社、部門、仕事を整理し第3者に伝える練習をすると良いと思います。
2.問題を把握し解決する能力
自分の普段の仕事や抱えているプロジェクトの問題点、改善すべき点は何かを理解し、分かりやすく説明する事が出来るかを評価するHiring Managerは多いです。正確に問題を把握している事は問題を解決する為の第一前提で、何が問題かを間違ってしまうと本来は少しの軌道修正で済むトラブルが大きなものとなってしまう為です。
問題解決にどの様な役割で関わったかよりも、どれだけ真剣に解決に向けて動いたかを確認します。仮に100%上手くいかなかったケースでも何故上手くいかなかったのかを理解していて、後にその失敗を活かしているという事を説明する事が出来れば評価は高まります。
実際は失敗したのに成功したとか、サポート役で入ったのにリーダーとしてチームをひっぱった等の誇張は話しのリアリティーがなくなる為、しないようにしましょう。大切な事は自分の仕事内容と問題点、改善すべき点をしっかりと理解しているか、改善に向けて主体的に動いているかの2点です。
3.面接でのコミュニケーション能力
面接の場で目をそらして話す人がいますが、それだけでマイナス印象となります。しっかりと相手の目を見て会話をする事もコミュニケーション能力の一つです。テーブルに目を落としたり、目をそらしながら面接にのぞむと自信のない態度に見えてしまいます。じっと見つめる必要はないですが、しっかりと面接官と視線を合わせてコミュニケーションを取るようにしましょう。
4.応募ポジションへの情熱と入社意欲
経験とスキルだけを評価しているように思われがちな外資系企業ですが、当然Hiring Managerや会社のカルチャーとの相性や入社したいという意欲も評価の対象になります。直属の上司となるHiring Managerとの相性は実際に面接に行ってみなければ分かりませんが、応募企業とポジションへの興味度合や働きたいという強い思いは好印象を与えます。
人材紹介会社(エージェント)から仕事の紹介をされただけという態度で面接に来る人もいますが、採用に至るケースは少ないです。きっかけはエージェントの紹介にしても面接までの間に可能な限り応募企業とポジションの情報を集めて、不明な点があれば面接の場で確認する姿勢が大事です。
何も分かりませんという姿勢では何しに面接にきたのだろう?と思われてお終いです。これでは双方の時間の無駄になってしまいます。
面接は自分という商品のプレゼンテーションをする場
4つのポイントは基本的な事ですが、要点を整理し限られた時間内で自分の事を相手に理解してもらう事は準備なしでは簡単ではありません。自分が当たり前と思っている事が初めて会う人には何かよく分からないという場合も多々あります。
面接の前に自分の仕事内容、今までの経験を要点をおさえて説明する練習をし、応募企業やポジションに関して知りたい事があれば可能な限りリサーチをした上で、更に不明な点があれば面接の場で確認するようにしましょう。
自分をよく知ってもらう事、相手をよく理解する事等、面接の場は営業との共通点もあります。自分が営業を受ける側だったら製品を理解せず、営業先の企業の勉強もしてこない自信が無さげな営業からは購入したいと思わないですよね。面接も同じで、自分の事を説明出来ず、応募企業の理解も乏しい候補者は採用したいと思われません。
自分という商品をプレゼンテーションする練習をしてこそ、面接を通過する可能性は高くなります。
以上、転職の面接で面接官(Hiring Manager)が高く評価する基本的なポイント4つでした。
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