バックグラウンドチェック対策で一番大事な事は正しい応募書類の作成
こんにちは、外資元人事の豊（ゆたか）です。
外資系企業で一般的な選考プロセス(Hiring Process)は書類選考→面接複数回→リファレンスチェックとバックグラウンドチェック→オファーという流れです。
面接も無事通過してオファーまで後一歩のバックグラウンドチェックで問題が発覚し不採用になるケースがあります。外資は採用後にリスクとなる恐れがある人材の流入を入口で徹底的に防ぎます。その為に第三者機関を使い申告された学歴、経歴に嘘が無いか、犯罪歴の有無、自己破産歴を調査します。
応募者本人の意図で虚偽の申告をし、経歴や学歴の詐称が発覚し不採用となるケース以外では、応募書類の不備、記載ミスによってバックグラウンドチェックで落ちる事が多いです。実際の経歴より見栄えをよく見せようと嘘の職務経歴書、履歴書を提出したのでなければ、バックグラウンドチェックを通過する為に最も重要な事は自分の経歴の記載ミスが無い応募書類の作成です。
バックグラウンドチェックは恐れる必要が無い
初めてバックグラウンドチェックを受ける人は必要以上に心配しがちですが、バックグラウンドチェックの選考ステージまで辿り着いたという事は、候補者の経歴、スキル、人柄を高く評価している証拠です。あくまでもバックグラウンドチェックは応募書類に記載されている申告内容に偽りがないかを確認し採用決定を判断する為の補助的なプロセスです。
採用の合否を判断する為に確認する主なポイントは下記です。
- 学歴（学校名、入学と卒業年月日）
- 職務経歴（会社名、入社と退社年月日、雇用形態、職務内容）
問題になる理由として特に多いのが学歴の入学卒業年月日と会社の入社と退社の年月日です。大学や前の職場に確認を取り応募書類に記載されている日付と相違が見られると採用決定の判断が下せません。大体は日付関連の相違が１ヶ所程度であれば候補者本人に確認を取り、悪意がないと判断すれば修正書類を提出してもらい大きな問題となる事はありませんが、会社によっては意図的でなくても１つの記載ミスで経歴詐称とみなし不採用となる可能性もあるので注意が必要です。
雇用形態ではアルバイトや派遣社員として働いていた期間を正社員として記載してしまう事がよく問題になります。これは事実が発覚した場合は経歴詐称と見られ一発NGとなる可能性が高いです。職務内容でも実際に自分が担当した以外の仕事をつい記載してしまう人がいますが、これを単純な記載ミスと扱う会社は少ないので、正直に自分が取り組んできた成果を伝える事が大事です。
その他、口頭で申告した現在の年収は選考プロセスのどこかの段階で必ず証拠の書類提出（源泉徴収票や給与明細）を求められるので、実際の給与より多い額を伝える事は控えましょう。
ポジション（職種）ごとに採用を行う外資系企業では経歴詐称をして仮に採用されたとしても、実際の経験が無ければ入社後の試用期間で職務を遂行する実力無しと判断されて本採用に至らない事も珍しくありません。
自分自身の経歴を正確に把握し履歴書、職務経歴書に記載をすればバックグラウンドチェックの段階で不採用になる事は少なく、これが最も大事なバックグラウンドチェックを通過する対策です。悪意の無い単純な記載ミスで採用不可とならない為にも応募前に書類を何度も確認する事をおすすめします。
以上、最後の選考バックグラウンドチェックで落ちない為に気をつける事でした。
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